ふるさとの家から
Fr.ハインリッヒ
談話室より
仁熊
2階・ともの広場
堤年弘
相談室
マエダ
反失連のこと
本田哲郎
ボランティア ケアステーション 事務室より
藤井
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「ふるさとだより」2003年6月

直線上に配置

ふるさとの家から     Fr.ハインリッヒ


 先日、一人の労働者が小銭一杯の両手を差し出して、「これを寄付する。」と言いました。そばに立っていたもう一人がそれを見て、「ラーメンを買うから、40円分けてくれ。」と言って、10円玉、5円玉を40円分取りました。40円で一番安いラーメンを買い、ふるさとの家の自炊室で炊いたり、どこかで貰った、パンのへたを二階のトースターで焼いて空腹をしのいだりしている労働者が多いのです。
 昨年の10月からずっと釜ケ崎の労働者、野宿者が府庁前や市役所前でテントを張って座り込み、仕事と生活の保障を求めています。日本の経済が良くならない限り、釜ケ崎の労働者も仕事を期待できないのでしょうか。
 去年の7月に“ホームレス自立支援法”が成立しましたが、それが実行されるまで、まだまだ時間がかかりそうです。大阪府、大阪市がこの法律に基づいて何をするか、何ができるか不明です。
 ふるさとの家をディケアセンターとして使ったらどうか、という話も出ていますが、しばらくは、仕事のない労働者のためには大切な場所です。私達がこれからも労働者に良い居場所を提供し、共に仕事や生活の保障のために闘うことができるよう、今後も皆様のご協カとご支援をお願いいたします。