ふるさとの家から
Fr.ハインリッヒ
談話室より
仁熊
2階・ともの広場
堤年弘
相談室
マエダ
反失連のこと
本田哲郎
ボランティア ケアステーション 事務室より
藤井
ふるさとの家で必要なもの ホームページへ

「ふるさとだより」2003年6月

直線上に配置

「相談室」     マエダ

 先日、新間で、旧安田病院の系列病院をめぐる訴訟について報じられているのを読みました。事件から今日までの時間の重み、なによりも、亡くなった方々、遺族の方々の闘いが今もなお続いている事を思い出しました。安田病院のような、弱者と生活保護を食い物にするところがなくなったかと言えぱそうではありません。生活保護を受けている人への不必要なまでの投薬、点滴、心臓ペースメーカーの埋め込みまで、本人に知繊のないのを利用して行っています。それに、追い討ちをかけるのが、行政のシステムです。大阪市は野宿の人が通院が必要になった場合無料低額診療をしている病院を紹介するのみです。医療扶助単給という、どんな病院にも通院できる、生活保護を認めていません。そのため、すぐに気軽に診察を受けられず、病気を重くしてしまいます。救急でようやく入院できても3カ月ごとの病院間のたらいまわしが待っています。退院後、アパートに入り通院治療をしたいと望んでも、なかなか望み通りにはなりません。
 この相談室は今年で14年目になります。開設当初の資料から、誠実な聞き手であろうとした事や労働者が気軽に何でも言える場として運営しようとし事が読み取れます。現在は関わりの範囲も広く深くなりより多くの相談を受け、あわただしい空気が相談室を占めています。一人一人の想いや願いが、すぐに忘れられてしまったり、受けとめてくれる相手がいない。こんな時にこそ、初心に返り、気軽にゆっくりと相談や話ができる場を目指していきたいと思います。