ふるさとの家より
Frルカ
ドイツよりの便り
Frハインリッヒ
談話室より
マーコ
相談室から
トリヤマ タロウ
2階・ともの広場
つつみ としひろ
もうひとつのクリスマスー釜が崎ー
本田 哲郎
事務室より
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「ふるさとだより」2006年12月

直線上に配置

談話室より         マーコ


今年の秋は暖かい日が多かったのですが、寒い日との温度差に風邪をひく方が結構います。支援者の皆さんも風邪などに気をつけてください。

また事件が
先月、愛知県の岡崎市で河川敷に住む人が若者達に暴行を受けて死亡する事件が起きました。70歳をすぎた女性を内臓破裂で死に至るまで暴行し、そしてお金が無い為、野宿を強いられている人達に「金を出せ」と暴行を加えていたことに、ただただ唖然としました。昔から「勉強しないとあの人たちみたいになるよ」と親に言われたという話をよく聞きます。これは完全に差別や偏見ですが、親はわが子も野宿者も最低限「人」としては捉えてきたと思います。お金(仕事)が無いから野宿をしていると想像できず、70歳を超えた人を敬えず、暴行することにのみエネルギーを注ぎ、相手が死ぬかなんて関係ないと感じる若者達が悪いと済まされる問題ではなく、排除、偏見、差別、弱者いじめを教えて、人の痛みを教えない社会の問題だと痛感します。そしてふるさとの家利用にとっても他人事ではなく、いつも同じ危険にさらされています。

結核検診
今年も越冬の時期になり、年末年始に掛け、日雇労働者、野宿労働者は大阪市が建てる臨時宿泊所(臨泊)に約2000人が入ります。この街にあるシェルターはその時期は閉鎖されます。
今年の臨泊は「結核検診カードを所持していないと入れない」ことになりました。10月から12月17日まで週何回か結核検診が街の中で行われています。今までは入所してから結核検診がありましたが、入所者のうち約半数の人しか検診を受けていなかったという話を聞きびっくりしました。形式だけの検診をやっていたようです。事前検診は早い段階で、感染を防いだり、治療に繋いだりできるので良いとは思います。しかし、年末年始の10日程度の臨時宿泊所に入るための結核検診に力を入れることだけではなく、「臨泊(法外援護)以前に生活保護(生活保護法)を受けられるように」もっと力をそそぐべきです。

厳し〜い介護保険
介護を受けながら居宅生活(独居)をする人も厳しい状態です。この4月から介護保険が改正されて、いざというときにますます使えなくなりました。介護保険の申請をしてから、認定がおりるまで約1ヶ月半かかります。
改正前は介護業者やケアマネに相談し、介護度が出るまでの間、「要支援とみなし」すぐに週数回、ヘルパーさんを入れてもらう事が出来ました。

テキスト ボックス: 今回の改正により「要支援者を受け持つ包括支援センター」が新しくでき、「要介護者については従来通り介護業者が受け持つ」というシステムになりました。認定まで要支援か要介護がでるかわかりません。どちらが受け持つことになるかわからない以上、介護業者に動いてもらえないのです。保険証はは申請日から使えることになっているのに殆ど意味がありません。急に介護が必要になった人が申請をするので、その間の1ヵ月半は私たちで支えなければなりません。そして介護度1の方はベットと車椅子が借りられなくなりました。体の状態によりベットや車椅子が必要な人もおり、安いものやもらい物を探し回る日々です。