ドイツから
ハインリッヒ
談話室から
マーコ
日雇いの街
中日本田記事
相談室から
トリヤマ タロウ
2階・ともの広場
つつみ としひろ
ボランティア
石原 英明
事務室より
ふるさとの家で必要なもの
ホームページへ

「ふるさとだより」2006年6月

直線上に配置

JYVA一年間ボランティア        石原 英明


 ある日の夜、右足が包帯で巻かれ、木の板を杖代わりにして歩く男性に出会い話をしました。その日は病院からの帰りだったそうです。話の途中でその方が「薬もらったんやけど、薬って食べもんなしで飲めるんやろか。」と言いました。そして「食べもんがないから、教会か炊き出しに行くしかない。」とも言いました。食間・食後に薬を飲むというルールが、その日食べるものがない人にとっては違和感があるのだということを知って、私は思わず言葉を失いました。

 私がふるさとの家に来てもうすぐ二ヶ月になります。「釜ヶ崎での生活は慣れた?」と聞かれたら、「はい、もう慣れました。」と答えていました。しかし、私はよく考えもしないでわかっている「つもり」になって、ふるさとの家の利用者の方がどのような生活をしているのかをぜんぜん直視していなかったと思います。

最近、人間という言葉が、人の間、と書くことに私ははっとしました。人は誰もが独りではなく大勢の人に囲まれて生きている、と。今まで、自分が一人だけで生きているような思い違いをしていたのかもしれません。私は、これからもっと「人」に関心を持つようにしたいと思います。人が独りで路上で亡くなる、という事があっていいはずがありません。誰も一人/独りじゃない、そのことを私は釜ヶ崎で気づくことができたのだと思います。


新しいボランティア(2005年1月以降)


羅(な)さん(フランシスコ会Br)
去年より月・木に2階の詰め所に来ていただいています。利用者のためにDVDを持ってきてくれたり、パソコンの備品を持ってきてくれたり、機械に強いので大助かりです。(この5月から足の靭帯手術のためしばらくお休みです。)

山沢さんと溝上さん(お告げのフランシスコ姉妹会Sr)
去年より土曜日(隔週)にともの広場詰め所に来ていただいています。どちらかが必ず来れるように、保育園の仕事のローテーションを組んでくれています。

石原 英明さん
日本青年奉仕協会(JYVA)より1年間ボランティアとして今年4月にきてくださいました。おっとりしたタイプなので、精一杯がんばってせかせかした活動についてきてくれています。

田宮さん
以前にボランティアで来ていただいていた、田宮さんは聖公会の牧師さんになられ、教会の仕事で忙しい中この5月より月1回散髪に来てくれています。

古沢さん
田宮さんの教会の青年です。この4月に夜まわりに参加してくれ、5月からは毎週月曜日に来てくれています。

平間さん(クリスト・ロア宣教修道女会Sr)
羅(な)さんがお休みのため、生野教会の中村神父が声掛けをしてくださり、今月より木曜日に来ていただける予定です。