ドイツから ハインリッヒ |
談話室から マーコ |
日雇いの街 中日本田記事 | 相談室から トリヤマ タロウ |
2階・ともの広場 つつみ としひろ |
ボランティア 石原 英明 |
事務室より |
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ある日の夜、右足が包帯で巻かれ、木の板を杖代わりにして歩く男性に出会い話をしました。その日は病院からの帰りだったそうです。話の途中でその方が「薬もらったんやけど、薬って食べもんなしで飲めるんやろか。」と言いました。そして「食べもんがないから、教会か炊き出しに行くしかない。」とも言いました。食間・食後に薬を飲むというルールが、その日食べるものがない人にとっては違和感があるのだということを知って、私は思わず言葉を失いました。 私がふるさとの家に来てもうすぐ二ヶ月になります。「釜ヶ崎での生活は慣れた?」と聞かれたら、「はい、もう慣れました。」と答えていました。しかし、私はよく考えもしないでわかっている「つもり」になって、ふるさとの家の利用者の方がどのような生活をしているのかをぜんぜん直視していなかったと思います。 最近、人間という言葉が、人の間、と書くことに私ははっとしました。人は誰もが独りではなく大勢の人に囲まれて生きている、と。今まで、自分が一人だけで生きているような思い違いをしていたのかもしれません。私は、これからもっと「人」に関心を持つようにしたいと思います。人が独りで路上で亡くなる、という事があっていいはずがありません。誰も一人/独りじゃない、そのことを私は釜ヶ崎で気づくことができたのだと思います。 |
羅(な)さん(フランシスコ会Br) 山沢さんと溝上さん(お告げのフランシスコ姉妹会Sr) 石原 英明さん 田宮さん 古沢さん 平間さん(クリスト・ロア宣教修道女会Sr) |