ふるさとの家から
ルカ・ホルスティンク
談話室
マーコ
野宿者の糧風前
朝日新聞
相談室
トリヤマタロウ(マエダ)
労働者の手
堀部敬子
2階・ともの広場
堤 年弘
ふるさとの家と反失連
本田哲郎
JYVA1年間ボランティア
永野 努
事務所より
ふるさとの家で必要なもの
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「ふるさとだより」2004年12月

直線上に配置

JYVA1年間ボランティア         永野 努


 1年間ボランティアとして釜ヶ崎に来てから、8ヶ月も過ぎてしまいました。

 活動を始めて何ヶ月か「野宿問題って何だろう?」、「この町にはどんな問題があるんだろう?」ということばかりが先行してしまい、実際に野宿を強いられている人達のことを見ていなかったと感じています。しかし活動していくうちに居宅訪問で生活保護を受けてアパートで暮らす人々の部屋を訪ねて行ったり、ふるさとの家に相談に来られた方の病院への付き添いなどを経験していく中で、一人一人と話をする機会が増え、前はいつも同じ人としか話をしていなかったのが、こちらから話しかけていけるようにもなってきました。それによりふるさとの家にいても一人一人の表情や仕草が見えるようになり、しんどそうな人にも気付けるようになってきました。少し話しただけでは当然その人がどんな人なのか、どんな生活をしている人なのかを知る事は出来ませんが、少しの会話であっても積み重ねていく事が大事なのではと考えています。

 先日、ふるさとの家の前にある三角公園の炊き出しに並んでいる人達に催し物のビラを配る手伝いをさせてもらいました。整理券を持っている人で400人以上、持っていない人も同じくらい並んでいました。また、11月からふるさとの家では夜回りが始まりました。車に毛布やジャンバー、カイロなどを積み、野宿をされている方が比較的多い地域を回っています。

 炊き出しでのビラ配りや夜回りをしていて感じるのは、今まで会ったことのない人ばかりだということです。前に「ふるさとの家の相談室に相談に来れる人はほんの僅かで、ほとんどの人がいろんな理由から相談することもできないでいる。」とスタッフが言っていました。ふるさとの家の中だけでなく、外でも同じようにしんどそうな人を見かけたときに声をかけ、その時必要な行動を取っていくこと。これからの自分に与えられている課題だと思っています。

 一人の死者も出さずにみんなで春を迎えるため、残りの3ヶ月その手助けを精一杯していくつもりです。

新しいボランティア


園田 百合子さん : 新たなテルミー(温熱療法)をして下さるメンバーです。月1回来てくれます。

園田 良子さん : 毎週1回散髪ボランティアのため八尾から電動自転車できてくれます。

矢野さん : 巡回相談の入佐さんの紹介で来年7月まで月1回三井温熱とアロマテラピーに来てくれています。

佐藤さん : 協働者の一人です。毎日5時の衣服手渡しをしてくれています。