ふるさとの家から
Fr.ハインリッヒ
談話室
マーコ
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マエダ
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堤年弘
反失連は野営闘争中!
本田哲郎

ボランティア 川口 ボランティア 青木 ケアステーション 事務室より
藤井
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「ふるさとだより」2003年12月

直線上に配置

JYVA[日本青年奉仕協会]1年間ボランティア       川口


ここ釜ケ崎にも当たり前に冬が訪れ、JYVA青年長期ボランティアとして派遺されてから約7ケ月半(2/3)の期間が過ぎました。俺のここでの活動内容は、その日によって違い多様ですがメインは「居宅訪聞」です。西成区に住んでいる80数人のおっちゃんのところに、出来るかぎり月に1度は訪問するようにしています。
コンコン「こんにちは。ふるさとの家の川口です。」から始まります。もちろん不在の時も多く、そんな時は手紙を入れて帰ります。顔を合わせるとほんの数秒で訪問が終わる時もあるしすごく長く話し込むこともあります。冗談、たわいもない話もよくします。そんな中で大切な"昔"の話をよく聞きます。戦争の話。日雇いの仕事の話,野宿をしていた時の話、人生の話。また"今"の話もよく間きます。「野宿をしていた時は仲間がいたけど、生活保護を受けてお金を持つようになったら皆お金目当てにしか付き合わなくなってしまった。あの頃は仲間が居てよかったのに、今はいない。」「退屈で仕方がない。何でもいいから仕事がしたい。」「家族に会いたいけど、今更会えない」「こんな毎日で生きていてもいいことない・・・」
いままで色々な道を必死で歩いてきて今を生きている人たちがなんでこんな思いをしながら生活しているのだろう、なんでこんなに独りぼっちなんだろう。薄暗い部屋でおっちゃんと別れる時いつもなんとも言えない気持ちになります。社会的にもすごく孤立しています。野宿から生活保護を受けて生活するのはひとつの段階ではあるけれど決して終わりではないと思います。
知識も経験も何もない俺が何が出来るわけでも何を変えるわけでもないけれど、月1回、若い俺が訪ねていく、ことで「独りじやない」ということを伝えたい。まずはそこからはじめようと思いながら最近は居宅訪間しています。生きるって何?幸せって何?どうしら人と人が繋がっていける?と考え感じながら残り1/3の期間釜ケ崎でもがきます。