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反失連は野営闘争中!
本田哲郎

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藤井
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「ふるさとだより」2003年12月

直線上に配置

反失連は野営闘争中!       本田哲郎


反失連の運動は93年の秋から始まって、今年で10年が過ぎました。この10年で何が変わったのだろうか、と考えています。
野宿を強いられている中で、比較的高齢(55歳以上)の人たちのための特別就労事業が始まりました。シェルター(夜間臨時宿泊所)や、自立支援センターが、いくつか建てられました。そして「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」が制定されました・・・しかし野宿を強いられる人たちは増えることはあっても減ることはありません。凍死や餓死を含め野宿状態での異常死も毎年数百人とあいかわらずです。 理由ははっきりしています。打つ施策、打つ施策が、どれもお試し品提供のサンブル的で、中途半端だからです。自立できるだけの十分な就労の場を確保しない限り、状況は変わりようがないでしょう。
去年の9月から府庁前そして市役所前に200名を超える労働者が泊まり込む野営闘争を続けてまる1年と2ケ月。集団行動でこれほど長期に及ぶのは初めてです。これは野宿を強いられているという事実を杜会間題として顕在化し、制度としての解決を迫る運勤です。就労を軸にしたセーフティネットを要求する、人権の視座に立つ闘いです。
ここで寝起きする労働者の多くは毎日アルミ缶回収や捨てられた家電機器収集に昼夜走り回って、僅かでも収入を得ようと働いています。炊き出しは毎日です。ついこのあいだ、(9月20日)までは朝昼晩3食を用意できましたが1回の炊き出しに近隣の野宿の仲間も合流して、1000人を超えるようになってからは会計が持ちこたえられず、朝晩の2回で我慢してもらうことになりました。温水シャワーを2基備えていて労働者に好評です。この野営地の警備班と炊事班に三角公園のシェルターの夜警スタッフが、掛け持ちではいってくれていて、とても助かっています。
ふるさとの家をはじめ、釜ケ崎キリスト教協友会などは、この反失連の闘いに遵帯しています。