ふるさとの家から
Fr.ハインリッヒ
談話室
マーコ
相談室
マエダ
2階・ともの広場
堤年弘
反失連は野営闘争中!
本田哲郎

ボランティア 川口 ボランティア 青木 ケアステーション 事務室より
藤井
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「ふるさとだより」2003年12月

直線上に配置

相談室       マエダ


これまで、野宿から居宅保護申請のためには、住環境が良いとは言えない敷金不要のアパートを探すか、もしくは20万円以上の敷金を借金して、毎月の生活保護費の中から数年かかって返済するという方法しかありませんでした。7月末の厚生労働省の通知によって、野宿状態にあっても、敷金の支給を求め、生活保護を受けることが現実に出来る様になりました。そして最近は、市立更生相談所においても、以前のような「病院or施設」という扱いだけではなく、「居宅保護」という選択も増えました。しかし、これらは本来の生活保護法の適用から言えば、当然のことであり、これまでの運用が誤りであったにすぎないのです。97年から続いた佐藤さんの裁判や、昨年成立した「ホームレス自立支援法」が影響してこの通知が出されるに至ったと聞きます。もっと早くに敷金支給を国が認めていたら先輩たちが苦労せずにすんだと思うと残念でなりません。
生活保護への入り口にも困難がつきまといますが、一方で、生活保護を受けてからの生活も同様です。一つの試みとして今年5月からアパートで独り暮らしをしている仲間たちとの集まりを始めました。ふるさとの家が休みの日に場を提供し、仲間たちであつまって話し合い、翌月に小旅行に行くことに決まりました。日帰りでいける距離、体カも考えての交通手段、費用も高額にならないように、どこへ行こうかと、仲間同志で知恵を出し合って企面立案しています。
11月は約20名の参加者で富田林にみかん狩りとバーベキューに行ってきました。4回目になりましたが、参加している仲間からは「回を重ねるごとに楽しくなってきた。」という声も聞こえてきます。これからこの小さなグループが、大きくなっていくのか、同じような小さなグループが増えていくのか、わかりませんが、楽しみを見つけられる仲間が増えていくことを願っています。