「ふるさとだより」2002年11月

直線上に配置

「ふるさとの家から」 Fr.ハインリッヒ
「談話室1」
「談話室2」
「2階・ともの広場」 堤 年弘
「1年間ボランティア」 小澤 尚史
「缶のつながり」 豊島治
「相談室」 マエダ
「ケアステーションふるさと」 浜口 功雄
「ケアステーションふるさと」 堀部 敬子
「反失連は野営闘争中」 本田 哲郎
「事務室より」
「ふるさとの家で必要なもの」

反失連は野営闘争中!     本田 哲郎

 野宿の労働者たちが9月28日から、府庁前のプロムナードでテント長屋暮らしをつづけています。およそ350名の集団野営です。大阪府と大阪市を相手に交渉を行なうかたわら、毎日市中に繰り出してビラを配り、カンパを呼びかけて、市民に訴えています。
「支援法」(ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法)はできました。この法律によって、野宿をしいられた労働者たちの存在がはじめて法的に認知され、人を野宿にまで追いやった責任は国にもある、都道府県・市町村にもあることが確認され、したがって、国と地方自治体は就労対策を軸に、生活保護法の適用も併せて、野宿問題を解決する責務を負っていることが明らかにされました。
しかし、この法律にもとづく具体的な施策が野宿の仲間たちにとどくのは「再来年」というのでは、話になりません。大阪市内だけで一年に300人もの野宿者が行路死(野垂れ死に)しているのです。どうしても緊急ななんらかの対策が必要です。
きょう、あすの命を危ぶまれる野宿の仲問たちは待てません。「支援法」によって法的にも発生した府・市の責任を徹底して追及し、当面の対策を何としてでももぎ取る覚悟でいます。
とりわけ、これまでほとんど対策がなされなかった「55才未満の野宿労働者」の窮状は見過ごせません。自殺する人も増えています。
失業によって野宿に追いやられた労働者たちの思いは、「仕事によって自活したい!」「仕事を提供できないのなら生活保護法の適用を!」というもの。仲間たちのこの願いの実現に向けて、みんなで支援連帯していきましょう。
野営地では毛布と防寒着、下着の替えがもっと必要です。350〜400人が毎日朝昼晩食べるだけの食糧は膨大で、米だけでも4日でほぼ1トンを消費します。野菜類、とくにじやがいも、人参、たまねぎがあるといいです。