「ふるさとだより」2002年11月

直線上に配置

「ふるさとの家から」 Fr.ハインリッヒ
「談話室1」
「談話室2」
「2階・ともの広場」 堤 年弘
「1年間ボランティア」 小澤 尚史
「缶のつながり」 豊島治
「相談室」 マエダ
「ケアステーションふるさと」 浜口 功雄
「ケアステーションふるさと」 堀部 敬子
「反失連は野営闘争中」 本田 哲郎
「事務室より」
「ふるさとの家で必要なもの」

「ケアステーションふるさとの活動」     浜口 功雄

 訪問介護事業として、ケアステーションふるさとを2002年7月1日より開設して4ケ月になります。最初はへルパー3名、利用者3名でしたが、現在はへルパー6名、利用者13名で活動しています。月々介護の必要な人も増えてきておりますので、ヘルパーやケアマネージヤー、事務員の補充も必要になってきています。
 大阪西成・釜ケ崎の地で野宿生活をよぎなくされていた人々が、ふるさとの家の支援を通して生活保護を受け、居宅で生活できるようになりましたが、片方で、高齢化により、身体状況や痴呆により、自立した生活が困難になってきた人も存在し、介護の必要性が出てきました。
 しかし、それらの人々も、管理される施設に入るのではなく、自分の居室において生活を続けたいという望みをしっかり持っています。本人が望む生活スタイルを保てるよう支援することは、生きる意欲をつくり出せる基本でもあり、QOL(生活の質)を高める、なによりも大切なことだと思います。
 社会の底辺で生きてこられた人々の人権を保障することと、その望む生活を実現できるよう支援してゆこうというのが、我々ケアステーションふるさとの理念であり、それにそくして介護事業をしてゆきたいと思っています。
 もっとも弱い人々の側に立った福祉と、介護のあり方を創りあげてゆくことが、これからの課題であり、ケアステーションふるさとの存在意義であろうと思います。